札幌市の人口密度はどのくらい?【区別に見る・各地との比較など】

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様々な地域の規模、都市の大きさなどを判断する一つの目安として用いられることがあるデータとしては、人口や通勤率といったデータに加え、1平方キロあたりに住む人口を表す「人口密度」のデータがあります。

こちらでは、札幌市の人口密度について、基本的に2020年の国勢調査データを基に各区ごとの状況、各地域との差などを見て行きたいと思います(可住地面積のみ「統計でみる市区町村のすがた21」参照、一部でデータのずれが生じる場合があります)。

札幌市の人口密度は1,760.0人/km2

2020年の国勢調査に基づくデータによると、札幌市全体の人口密度は1,760.0人/km2となっています。

札幌市の面積は1,121.26km2となっており、人口は国勢調査段階では1,973,395人。人口を面積で割ると、上記の数字が導かれます。

なお、札幌市というと、市街地(平地)もさることながら、ヒグマが多いイメージからも分かる通りかなり広大な「山間部」があるため、人口密度を算出する上では、「人が全く住んでいない地域」の面積がかなりを占めている形になります。

人が住んでいる場所の人口密度を見る場合、人が住むことが出来る「可住地」の面積と人口を使うと、より実態に即したデータとなります。

2020年の国勢調査に基づくデータを、札幌市の可住地面積(438.98km2)と照らし合わせてみた場合、札幌市内の「可住地」人口密度は4495.4人/km2となります。

可住地で見た場合、人口密度が一気に増えることから、札幌市内は「山地が占める比率」が大きいことがお分かりいただけるかと思います。

札幌市内「区」ごとの人口密度は?

全体の人口密度
1位 白石区6,145.5人/km2
2位 中央区5,357.2人/km2
3位 厚別区5,130.6人/km2
4位 豊平区4,873.4人/km2
5位 東区4,658.2人/km2
6位 北区4,551.3人/km2
7位 西区2,890.0人/km2
8位 手稲区2,512.3人/km2
9位 清田区1,876.6人/km2
10位 南区206.5人/km2
可住地人口密度
1位 中央区9,261.8人/km2
2位 豊平区8,586.1人/km2
3位 西区7,578.2人/km2
4位 白石区6,156.2人/km2
5位 厚別区5,405.5人/km2
6位 東区4,659.0人/km2
7位 北区4,578.6人/km2
8位 手稲区3,996.2人/km2
9位 清田区3,732.3人/km2
10位 南区1,193.6人/km2

札幌市全体ではなく、札幌市内10区の各区ごとの人口密度について見ると、上記のような状況となります。

各区ごとの人口密度差は、可住地以外も含めた全体の人口密度では極端に差が大きくなっています。

全体の人口密度では白石区がトップで、こちらは「山がない」上にマンションなども多いことが影響しています。

一方で、山地を省いた「可住地面積」あたりの人口密度ではやはり都心部のマンションが林立する中央区が圧倒的で、1万人近い数字が見られます。但し、東京・大阪のような数字にはなっていませんので、札幌は都心周辺でも極端に密度の高い都市とは言えません。

南区は、全体の人口密度では白石区の30分の1程度で最下位、可住地面積あたりでもやはり最下位と、人口密度が非常に少ないことが分かります。南区内は一部の市街地を除きほとんどが山地であり、札幌市内の人口密度を押し下げる要因は、かなりの割合が南区内の「非可住地」によるものです。また、南区は比較的敷地の広い戸建てや空き地が多いため、可住地であっても人口密度が低めとなります。

基本的には、全体の人口密度では「山地が多い地域」が低くなり、可住地あたりの人口密度では「戸建て住宅が多い地域」が低くなることが基本であり、南区はその両方を満たしています。なお、手稲区や清田区の人口密度がやや低めであるのも、これら要因によるものです。

各政令指定都市・東京23区と札幌市の人口密度を比較

都市全体の人口密度
1位 東京都区部15510.5人/km2
2位 大阪市12,215.6人/km2
3位 川崎市10756.3人/km2
4位 横浜市8630.1人/km2
5位 名古屋市7,143.0人/km2
6位 さいたま市6089.4人/km2
7位 福岡市4,694.6人/km2
8位 千葉市3587.3人/km2
9位 神戸市2,738.1人/km2
10位 北九州市1,909.8人/km2
11位 熊本市1,893.0人/km2
12位 京都市1,768.1人/km2
13位 札幌市1760.0人/km2
14位 仙台市1394.7人/km2
15位 広島市1,324.3人/km2
16位 新潟市1086.8人/km2
17位 岡山市917.4人/km2
18位 浜松市507.5人/km2
19位 静岡市491.1人/km2
都市可住地人口密度
1位 東京都区部15,510.5人/km2
2位 大阪市12,215.6人/km2
3位 川崎市11283.4人/km2
41位 横浜市9438.1人/km2
5位 名古屋市7373.3人/km2
6位 福岡市6932.3人/km2
7位 京都市6726.1人/km2
8位 さいたま市6221.3人/km2
9位 神戸市4578.2人/km2
10位 千葉市4564.6人/km2
11位 札幌市4495.4人/km2
12位 広島市4093.4人/km2
13位 仙台市3208.7人/km2
14位 北九州市3165.9人/km2
15位 熊本市2249.7人/km2
16位 静岡市2140.4人/km2
17位 岡山市1659.2人/km2
18位 浜松市1622.5人/km2
19位 新潟市1176.8人/km2

札幌市とその他の全国各地の政令指定都市・東京23区の人口密度を「地域全体・可住地」ごとに見てみると、上記のような形にまとまります。

札幌市は一見すると山地が多く、市街地も比較的広がりがあるため密度がかなり低く見える都市ですが、全国を見ると更に人口密度が低い都市が見られます。

地域全体の人口密度で見た場合、札幌市より低い都市は、札幌以上に山間部の面積が広い都市ばかりであり、特に浜松市・静岡市は南北数十キロに渡り「南アルプス(赤石山脈)」の深い山地で覆われていることから、全国の主要都市の中では圧倒的に「人口密度が低い」地域となっています。

可住地の人口密度で見た場合、札幌より大きい数字が見られる都市は3大都市圏の地域または福岡市のみで、札幌未満の都市も札幌より規模が小さな都市が並ぶなど、基本的に都市の規模に比例するような形になっています。なお、新潟市の数字が特に低いのは、市内に山地が少なく広大な農地(平地)が大半を占めていることによるもので、「米どころ」ゆえの地理的特徴と言えるでしょう。

北海道内で見ると圧倒的な人口密度

北海道全体の人口密度は、土地が広大で農地・山地が大半を占めるため「66.6人/km2」に留まります。

札幌市の人口密度は上記の北海道の人口密度と比べると「26.4倍」となり、全国の主要都市ではなく「北海道」の中で見た場合、札幌市の人口密度は極めて高い数字と言えます。

都市市全域の人口密度対札幌市の
割合
室蘭市1,016.9人/km258%
江別市646.0人/km237%
北広島市488.6人/km228%
小樽市456.5人/km226%
旭川市440.4人/km225%
函館市370.4人/km221%
滝川市340.7人/km219%
苫小牧市302.9人/km217%
帯広市268.9人/km215%
恵庭市238.7人/km214%
登別市218.6人/km212%
砂川市209.5人/km212%
都市名市全域の人口密度対札幌市の
割合
岩見沢市164.9人/km29%
千歳市164.8人/km29%
釧路市121.1人/km27%
北斗市111.5人/km26%
北見市80.9人/km25%
石狩市78.7人/km24%
網走市75.9人/km24%
赤平市74.7人/km24%
伊達市73.9人/km24%
美唄市73.5人/km24%
留萌市67.5人/km24%
根室市59.9人/km23%
都市市全域の人口密度対札幌市の
割合
歌志内市53.4人/km23%
名寄市51.0人/km23%
稚内市44.1人/km23%
深川市37.9人/km22%
富良野市35.2人/km22%
三笠市26.6人/km22%
紋別市25.5人/km21%
士別市16.0人/km21%
芦別市14.5人/km21%
夕張市9.6人/km21%

北海道内の各市の人口密度を見ても、最も高い室蘭で1000人/km2程度と、札幌より人口密度が高い都市は一切ありません。

特に過疎化が進む地域・山間部の自治体・面積そのものが広い自治体では、札幌の人口密度と比べて50分の1~100分の1程度の地域も複数あり、その差は極端に大きくなっています。最も少ない夕張市の人口密度は10人/km2を切っており、全国的に見てもかなり人口密度が低い自治体と言える状況です。

遠隔地ではなく「札幌のベッドタウン」になっている地域との比較でも、札幌の人口密度を上回る地域はありません。江別市や北広島市などは比較的平地が多めですが、やはり札幌を大幅に下回る数字となっており、いかに札幌市内の「都市化」が進んでいるか、いかに「札幌一極集中」の傾向が強いかがよくわかるデータと言えるでしょう。